契約社員には、契約社員の退職のルールがあることは知っておかなければなりません。
1.契約期間満了の場合
契約社員は有期雇用契約の為、契約期間が終わり、更新の話がなければ退職することに
なります。
契約期間は、それぞれの契約次第で変わりますが最大で5年となります。
実際は5年以上働くこととも可能ですが、もし5年以上契約が続いてしまうと、労働者の希
望があると無期雇用に転換しなくてはいけないという義務がある為、どの会社でも契約期
間は5年以内で抑えます。
期間満了時の退職の場合、基本的に退職届を提出する必要はありません。
最初の契約時点もしくは契約更新時に、契約満了日が決められており、その日がくれば自
動的に契約は解除となります。
それぞれの会社によって、退職時の手続きは変わってきますので、指示された通りに進め
るようにしましょう。
退職届を提出する必要は基本的にはありませんが、会社の決まりで提出することを指示さ
れたら、提出するようにしてください。
(1)契約を更新しない場合
会社から契約更新の話があった場合、労働者の意思によって更新するかしないかを選ぶ
ことができます。
そこで更新しないことを選べば、上記の契約期間満了と同じ形になります。
ただし、契約を更新しないことはできるだけ早く伝えるようにしましょう。最低でも1ヶ月
前には更新しない意思を伝えなくてはなりません。
いつまでに伝えるかは会社で定められている就業規則も確認しておきましょう。
2.契約期間内での退職の場合
契約社員の退職で一番ややこしいのが、契約期間内に退職する場合です。
正社員の場合であれば14日前に退職の意思を会社側に伝えれば良いと労働基準法で決めら
れていますが、契約社員には当てはまりません。
①1年未満の契約の場合
契約期間が1年未満の場合、やむを得ない事情がない限りは労働者側の希望だけで退職する
ことができません。
やむを得ない事情というのは、労働条件の相違や、パワハラやサービス残業といった問題
がある場合があげられます。
他にも病気の為だったり、育児や介護などの場合も適用されます。
ただ例えば正社員に転職が決まったからだとか、仕事がつまらないから辞めたいといった
時には、労働者の意思だけで辞めることはできません。
もし契約期間内に辞めたいのであれば、会社側にも退職を認めてもらう必要がありますか
ら、誠意をもって伝えることが必要です。
②1年以上の契約の場合
契約期間が1年以上で、かつ1年以上働いている場合は、正社員同様、会社側の同意なく
労働者の意思だけで退職をすることが可能です。
例えば、3年契約で1年働いた後なら、いつでも辞めることが可能です。
この場合は、正社員同様の退職の手続きを踏むようにしてください。
まずは上司に退職を告げ、退職届を提出。その後、会社の指示通りに動くという形です。
会社の合意があれば契約途中での退職も可能
基本的には契約期間内は退職することができない契約社員ですが、会社から合意してもら
えば退職することが可能となります。
その為、もし契約期間内に辞めたいのであれば、会社側にも退職を認めてもらう必要があ
りますから、誠意をもって伝えることが必要です。
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